メールセキュリティにおいて不可欠なDMARC対応メールサーバー・DKIM・SPF

2026.01.06

サーバー
DMARC/DKIM/SPF

毎日のように使っているメール。社内外とのやり取り、顧客対応、請求書の送付など、ビジネスにおいては今や欠かせないツールですよね。
でもその一方で、フィッシング詐欺やなりすましメールといったサイバー攻撃の入り口にもなりうるのがメールです。

特に最近は、実在の企業を装って信頼を得ようとする手口が増えており、「自社のドメインが悪用される」という深刻な被害も報告されています。

こうしたリスクから自社と顧客を守るために、今やメールの「送信元認証技術」は必須。中でも中心となるのが
DMARC(ディーマーク)、そしてその基盤となるSPF・DKIMです。

今回は、この3つの役割や導入のポイントを、なるべくわかりやすくご紹介します。

 

なぜメールのセキュリティ対策が必要なのか?

メールの利用。なぜセキュリティ対策が必要なのかメールのセキュリティ対策が必要な理由は、大きく以下の4つに分けられます。

  • なりすまし・フィッシング詐欺の防止
  • メールの到達率(デリバリビリティ)向上
  • Googleなど外部ガイドラインへの対応
  • 社会的信用の証

1. なりすましや詐欺から自社と顧客を守るため

たとえば、取引先を装ったメールが社員に届き、そこから機密情報が漏れてしまう…。あるいは、自社ドメインを使った詐欺メールで顧客が被害に遭う…。
こうしたトラブルは、一度起きれば企業の信頼を大きく損なう可能性があります。

DMARC・SPF・DKIMを導入すれば、「これは本当に正しい送信元か?」を判定できるようになり、こうしたリスクを未然に防げます。

2. メールが届かない…を防ぐ

セキュリティ対策が不十分なメールは、Gmailなどで迷惑メールフォルダに入ってしまうことも。
これはセキュリティ以前にビジネスの機会損失につながります。

逆に、SPFやDKIMで「ちゃんとした送信元です」と証明できれば、メールの信頼度が上がり届きやすくなります。

3. Google・Yahooなどのガイドラインに対応するため

最近は、GmailやYahoo!メールといった大手サービスが、SPF・DKIM・DMARCすべての設定を義務化し始めています。
特にGmail宛に1日5,000通以上送る場合、これらの設定がないとメールがブロックされたり迷惑メール扱いされたりすることも。

「自分の会社はそこまで大量送信してないし…」と思うかもしれませんが、将来に向けて早めの対応が安心です。

4. 社会的信用の証

既に多くの企業が導入を進めており、未対応であることは「正常なメール送受信ができない」だけでなく、取引先から不審な送信元として扱われる原因にもなり得ます。

 

サイバー犯罪の多くでメールが利用されている

サイバー犯罪でメールが利用されている多くの人が世界中でメールを利用しているので、サイバー犯罪者もこのメールから狙ってくる確率が必然的に高くなります。

本物の会社のように装って、ニセのサイトに誘導し、ID・パスワードを盗む「フィッシング詐欺」や、社長や取引先の担当者になりすまして、お金を振り込ませたり、秘密の情報を聞き出したりする「ビジネスメール詐欺(BEC)」など、いろいろな手口で犯罪者はメールを利用してきます。サイバー犯罪者がセキュリティを突破して、自分の会社のドメインからメールを送信された場合、被害はかなりの大きさになるでしょう。

また、セキュリティが甘い場合、普通のメールが迷惑メールだと判断され、大事なメールが届きにくくなることもあります。

こういうリスクを減らして、安全で信頼できるメール環境を作るには、さまざまなセキュリティ対策を重ねる必要があります。その最前線にいるのが、送信元認証技術のDMARC、DKIM、SPFなのです。

 

SPF・DKIM・DMARCを郵便の配達に例えると

郵便イメージ

ちょっとわかりにくいこの3つ。

メールのセキュリティ技術は「郵便の配達」に例えることができます。

 

SPF(差出人チェック)

「発送元の住所が許可リストにあるか」を確認します。

 

DKIM(封印チェック)

「封筒が途中で開封されたり中身が書き換えられたりしていないか」を証明するデジタルの印です。

 

DMARC(最終判断)

それらの確認結果をもとに「不審な手紙をそのまま配達するか、破棄するか」を最終判断する管理者のような役割を担っています。

 

この3つがそろって、はじめてメールの安全性が担保されるんです。

 

 

各技術の仕組みをもう少し詳しく

メールサーバー内イメージ

SPF(Sender Policy Framework)の役割

SPFは、「このIPアドレスが本当にこのドメインの許可された送信者なのか?」をチェックする仕組みです。
ドメインの管理者は、あらかじめそのドメインからメールを送信できるサーバーのリスト(IPアドレスなど)をDNSレコードとして公開しておきます。受信側のサーバーは、届いたメールの送信元IPアドレスがそのリストに含まれているかを照合します。

 

弱点

メールの内容が途中で書き換えられた(改ざんされた)ことまでは検出できず、また、メールソフト上に表示される「Fromアドレス」の偽装を完全に防ぐこともできません。

 

DKIM(DomainKeys Identified Mail)の役割

DKIMは、メールに電子署名を付けて、送信時と受信時の内容が変わっていないかを確認する技術です。
秘密鍵で署名し、受信側が公開鍵でその署名を検証します。

 

特徴

暗号技術を用いるため、メールが途中で書き換えられていないことを保証できます。また、メールが転送されて送信元IPアドレスが変わった場合でも、認証を維持できるという利点があります。

 

弱点

「送信者が正当か」という点については、単体では完全に保証しきれない場合があります。

 

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)の役割

DMARCは、SPFやDKIMの結果を見て、「どう処理するか」を決めるルールです。

  • 認証が通ったらOK
  • 失敗したら「何もしない」「隔離」「拒否」などを指示
  • 結果をレポートとして送信者に返す

つまり、SPFとDKIMをまとめて運用する司令塔のような存在です。

DMARCはSPFやDKIMの設定があって初めて機能するため、これら3つの技術をセットで導入することが不可欠になります。

 

DMARC対応メールサーバーが必要な理由

Dmarc対応のメールサーバーが必要な理由「DMARC対応のメールサーバー」とは、DMARCの仕組みを実装して使えるメールサーバーのことを言います。DMARCの設定をサポートするサービスのことです。

DMARCはDNSレコードを設定するだけでは終わりません。メールサーバー自体が次の機能をサポートしてる必要があります。

  • DKIM署名機能(署名を付けて送れる)
  • SPFに対応したIPアドレスからの送信
  • DMARCルールを読み取り、適用できること
  • DMARCレポートの受信・分析機能

最近のクラウドメール(Gmail、Microsoft 365など)は、こうした機能を標準でサポートしているため、
正しく設定さえすればすぐに導入可能です。

弊社のメールサーバーでもDMARC対応を標準で提供しています。

DMARC対応メールサーバーを持つことは、「専属の警備責任者がいる郵便局」を利用するようなものです。SPFやDKIMという「住所確認」や「封印の確認」の結果を単にチェックするだけでなく、その報告を受けて「怪しい手紙は即座に破棄せよ」と指示を出し、さらに「今日は何通のなりすましが試みられたか」という防犯レポートを毎日まとめてくれるため、安心してビジネスを行うことができます。

 

まとめ:メールの信頼性=会社の信頼性

DMARC・SPF・DKIMの3つは、いずれか1つだけでは効果を発揮しません。
それぞれの役割を果たすことで、なりすましを防ぎ、メールの信頼性を確保するのです。

「ウチはまだ何も設定していない…」という方は、今すぐの対応をおすすめします。
自社だけでなく、取引先や顧客の安心にもつながるセキュリティ対策。まさに、今や企業の“常識”です。

ご不明な点や導入のご相談は、こちらからお気軽にお問い合わせください。